
駿河湾の一番奥にホームフィールドを持つ私は、その海の環境に準じた作品創りを心がけています。お世辞にも透明度が高いとは言えない海ではありますが、そこには逆説的に多くの生物が存在しています。特に耳慣れない魚が多くいることから、生物好きのダイバーやカメラマン、研究者の方々から、賛辞を いただいております。さて、その中でも「アカタチのことならテツに聞きなよ」って言われるくらいに、仲良しな魚がいます。(笑)英名でBand Fishと呼ばれるこの魚は、名前の通りの帯状の魚です。和名だと赤太刀と言う漢字が充てられるのではないでしょうか?元来、巣穴をつくる魚は、臆病なものが多く、なかなか姿を露にしてくれない傾向が強いのですが、それは単に接し方の問題で、時期や潮のタイミングさえ分かってしまえば「難攻不落の魚」ではないのです。
私は、かれこれこの魚と15年くらいの付き合いをしておりますが、お陰で沢山の身に余る光景を見せてもらうことができました。特にコロニーや乱舞などの生態に付随した行動は、何度でも見たいと思います。
あの時、あのタイミングでアカタチに心を奪われていなかったのならば、きっと今の自分は存在していなかったでしょう。自分の持っている技術や経験は、このアカタチの観察によって培われたといって過言ではありません。
「すべての道はアカタチに通じる」、「アカタチは一日にして成らず」この思いは2004年の水中映像祭に出品しました「ある晴れた日に」にまとめてみました。これからも、水中生物の良き理解者として、また海を楽しむ海洋楽者として接してゆきたいと思います。
最近は、北の海に浮気をしていて、こんなこともしてます。
http://www.marine-hakodate.jp/
まちかどデジタル水族館をご覧になってみてください。